We Are the World / USA for Africa

ウィー・アー・ザ・ワールド / USA フォー・アフリカ


 こんにちは、Ellieです。2022年3月9日。札幌のソウルバーMAYBEの充さんが亡くなってから今日で2年と6ヶ月。毎月9日、月命日の更新も30回目になりました。毎月思いますが、早いなぁ。

 

 さて今月は、ロシアの侵略により不安が続くウクライナ情勢に鑑み、 USA for Africa の “We Are the World” を載せることにしました。

 

 毎日ニュースで流れるウクライナの情報を見ていて、今月ばかりはラブソングを載せる気持ちになれませんでした。しかしながらソウルの代表的な反戦歌は、

 

★ War ウォー / Edwin Starr エドウィン・スター

 

★ What’s Going On ホワッツ・ゴーイング・オン / Marvin Gaye マーヴィン・ゲイ

 

 Say You Say Me セイ・ユー・セイ・ミー / Lionel Richie ライオネル・リッチー

 

と既に何曲か載せていて、どうせなら平和を願う曲がいいなぁと考えたところ、この曲に思い当たりました。

 

 "We Are the World" は私が生まれた年にリリースされた曲です。歌い手である “USA for Africa” は、当時の(もちろん今でも)超有名アーティストたちの集合体で、映像を見ればわかりますがとにかくゾクゾクするほど豪華です。元々は戦争ではなくアフリカの飢餓と貧困問題の解消を目的として作られた曲で、レコード、ビデオ、グッズを含めすべての印税がアフリカに寄付された、チャリティーソングでした。

 

 元々はアフリカの飢餓と貧困問題解消のための曲ではありましたが、改めて今この曲を聴いてみると、今の世相にこれほどぴったりな曲はないのではないかと感じたのです。この曲に込められた平穏で幸せな生活の祈りが届くべき場所へ届き、平和な世界が実現することを心から願い、この曲の訳詞と解説をしました。

 

 ねえ、充さん。政治も経済もタブーにしないで話題にして、でも深刻になりすぎず、ただの愚痴にせず、だからと言って軽くも扱わず、最後は軽やかにジョークにしていた充さんのトークが懐かしいな。あの懐の深さが、恋しいよ。

 

 

 

We Are the World / USA for Africa


There comes a time when we heed a certain call

時が来た、私たちがその声に耳を傾ける時が

When the world must come together as one

世界がひとつにならなければいけない時が

There are people dying

命を落としている人たちがいる

ここは省略あり。

省略された部分を補うと、”There are people who are dying” です。

「be動詞の現在形 + 一般動詞ing」の現在進行形の形で、

「(今まさに)~している」という状態を表します。

Oh and it's time to lend a hand to life

そして今こそ命に手を貸す時だ

The greatest gift of all

何よりも偉大な授かりものに

 

We can't go on pretending day by day

誤魔化しながら日々を過ごすことはできない

“can’t (can not)” は「できない」という意味ですが、

「普通に考えて人としてそんなことはできない(してはいけない)」というニュアンスです。

“go on” は「~し続ける」

ここの「~」の部分に、”pretending(誤魔化すこと)”が入り、

直訳は「誤魔化すことを日々続けることはできない」となります。

That someone, somewhere will soon make a change

誰かがどこかでもうすぐ変化を起こしてくれるのだと

We are all a part of God's great big family

私たちはみな神の素晴らしい大きな家族の一員

And the truth, you know

そして真実は、分かってるだろう

Love is all we need

私たちに必要なのは愛だけ

 

[Chorus: Michael Jackson, Diana Ross, Both]

We are the world, we are the children

私たちは世界、私たちは(神の)子供

We are the ones who make a brighter day

私たちこそがより明るい日を作る者たち

So let's start giving

だから与えることを始めよう

There's a choice we're making

私たちがこれからする選択がある

We're saving our own lives

私たちは自分たち自身の命を救おうとしている

この2行は、「be動詞の現在形 + 一般動詞ing」の現在進行形が使われています。

しかしながら前出の "There are people dying" とは使い方が少し異なります。

現在進行形は通常「(今まさに)~している」という意味で使います。

しかし現在進行形は「直近の未来」を表すのにも使います。

「直近の未来」とはつまり、「もうすぐ起こること」という意味です。

例えば、

“I’m baking cookies this afternoon.(私は今日の午後クッキーを焼くつもりです。)”

という風に使います。

そしてこの2つのラインは現在進行形で「直近の未来」を表していて、

「これから私たちがする選択は、私たち自身を救うための選択でもある」

という意味が込められていると私は解釈しています。

It's true we'll make a better day

その通り、私たちがより良い日を作る

Just you and me

君と私こそが

ここでは言葉だけを見るなら「君と私だけで」と訳すこともできますが、

この曲のメッセージが「みんなでひとつになろう」であることを考えると、

「君と私だけで」は解釈として不自然です。

“just” は「ただ単に」や「○○だけ」という意味で覚えている人も多いと思いますが、

この単語は言葉の強調をする役割も持っています。

つまりここでは、「みんなでやろう」から、

「ひとりひとりの力が必要」というメッセージにつながり、

「君と私こそ(強調)がより良い日を作る」と解釈するのが自然だと思います。

 

[Verse 3]

Send them your heart so they'll know that someone cares

彼らに気持ちを送ろう、

そうすれば誰かが気にかけていることを彼らも知ることができる

And their lives will be stronger and free

そうすれば彼らの命はより強く自由になる

As God has shown us by turning stone to bread

神が石をパンに変えて私たちに示してくれたように

So we all must lend a helping hand

だから私たちは支援の手を貸さなければならない

 

 

We are the world, we are the children

私たちは世界、私たちは(神の)子供

We are the ones who make a brighter day

私たちこそがより明るい日を作る者たち

So let's start giving

だから与えることを始めよう

There's a choice we're making

私たちがこれからする選択がある

We're saving our own lives

私たちは自分たち自身の命を救おうとしている

It's true we'll make a better day

その通り、私たちがより良い日を作る

Just you and me

君と私こそが

 

[Bridge: Michael Jackson, Huey Lewis, Cyndi Lauper]

When you're down and out, there seems no hope at all

君が打ちひしがれた時、希望など全くないように思えるだろう

But if you just believe, there's no way we can fall

でも君がひたすらに強い気持ちを持てば、

私たちが負けることはあり得ない

Let us realize, oh, that a change can only come

みんな理解しよう、変化が訪れるのは

When we stand together as one

私たちがひとつに団結した時だけなのだと

 

 

We are the world, we are the children

私たちは世界、私たちは(神の)子供

We are the ones who make a brighter day

私たちこそがより明るい日を作る者たち

So let's start giving

だから与えることを始めよう

There's a choice we're making

私たちがこれからする選択がある

We're saving our own lives

私たちは自分たち自身の命を救おうとしている

It's true we'll make a better day

その通り、私たちがより良い日を作る

Just you and me

君と私こそが

 

 

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