Killing Me Softly with His Song / Roberta Flack

やさしく歌って / ロバータ・フラック


 こんにちは、エリーです。2023年7月9日。札幌のソウルバーMAYBEの充さんの46回目の月命日です。あと2ヶ月で4回忌?えぇ...早い...

 

 5月の充さんのバースデーにMAYBEへ行った時のこと。このサイトを知ってくれている人たちも何人か集まっていて、それぞれサイトについてに言葉をかけてくれました。「いつも見てるよ」から、「実は充さんに惚れてる?(笑)」とか、「いつまでやるつもり?」とか、「そろそろ前を向いて欲しいな」とか。

 

 エリーは社交的に見えて実は意外と人見知りなので、お話したくてもなかなかこちらからアクションを起こせないこともあり、このサイトがきっかけでお話できた人たちもいて、とても嬉しい出来事でした。

 

 元々は私が充さんの死を受け入れられなくて、一方通行であっても充さんとの会話のために始めたのがこのサイトです。もうすぐ4回忌ということで、いつまでやるのか、確かに考えるきっかけかなぁと思い考えてみたのですけど...辞めると言う選択肢は浮かびませんでした。

 

 月に1度充さんのことを思い出しながらソウルの曲に和訳をつけるこの時間は私にとってとても愛しい時間です。そして充さんがいなくなったあとも、このサイトを通して充さんが繋いでくれたご縁はどれも大切な出会いでした。仕事が忙しくて(実は今でも結構忙しいけど)どうにも手が回らなくなるとか、けがや病気で更新できないとか、そういうことでない限りは続けて行こうと思います。

 

 前置きが長くなりましたが、今回はロバータ・フラックの"Killing Me Softly with His Song(邦題:やさしく歌って)"です。7月の曲に悩んでいたところ、突然頭の中でメロディーが流れたと思ったら頭から離れずエンドレスで鳴っているのでこれにしました(笑)。

 

 初めてこの曲を聴いた時の第一印象は「キレイな曲...♪」でした。しかしながら歌詞をよくよく聴いてみると、「思い込みの激しいちょっとヤバ目の女の曲」です。詳しくは下記で歌詞の和訳をご覧ください。でも受け取る側がここまで共感できるものを作れる作り手には憧れるなぁ...

 

 追加で、英語の歌詞サイトGeniusで見つけた注釈が興味深かったので載せておきます。

 

“Killing Me Softly With His Song” was originally written for and recorded by Lori Lieberman in 1972.

 

"Killing Me Softly With His Song"は元々は1972年にロリ・リーバーマンのために作曲され彼女がレコーディングしました。

 

Roberta Flack first heard the song on a flight from Los Angeles to New York City (where Lori Lieberman’s version was featured on the in-flight audio program).

 

ロバータ・フラックはロサンゼルスからニューヨーク・シティへ向かうフライト中にこの曲を初めて聴きました。(フライトのオーディオプログラムの中にロリ・リーバーマンのバージョンが収録されていました。)

 

In September of 1972, Roberta was opening up for Marvin Gaye at the Greek Theater. After she performed the encore song she prepared, Marvin advised her to sing another song.

 

1972年9月、ロバータはグリーク・シアターでマービン・ゲイの前座を務めました。彼女が自身のアンコールソングを歌い終えた後、マービンは彼女にもう一曲歌うように勧めました。

 

According to Roberta:

 

ロバータによると:

 

I said well, I got this song I’ve been working on called ‘Killing Me Softly’ and he [Marvin Gaye] said ‘Do it, baby’ And I did and the audience went crazy, and he walked over to me and put his arm around me and said, ‘Baby, don’t ever do that song again live until you record it.’“

 

「"Killing Me Softly"という曲を練習してるの」と言ったら、彼(マービン・ゲイ)が「やってごらんよ、ベイビー」と言ってくれたの。だから歌った。そうしたらお客さんがすごく盛り上がってくれて、彼は私に歩み寄って私を抱き寄せて言ったの。「レコーディングするまでは、この曲はもう2度とライブでやるなよ」って。

 

Roberta’s version of “Killing Me Softly” was released in January of 1973. It topped the Billboard Hot 100 for four weeks in February of 1973 and later for a week in March of 1973.

 

ロバータのバージョンの"Killing Me Softly"は1973年1月にリリースされました。この曲は1973年2月の4週間ビルボード・ホット100でトップをとり、翌月の3月にも1週間トップでした。

 

She won two Grammy Awards in 1973 for “Record of the Year” and “Best Pop Vocal Performance, Female.”

 

彼女は1973年に「レコード・オブ・ザ・イヤー」と「ベスト・ポップ・ヴォーカル・パフォーマンスの女性部門」で2つのグラミー賞を受賞しました。

 

 

 ねえ、充さん。ここ最近この曲が頭の中でリピート再生していたのは、充さんが「7月はこれ」って言ってくれていたんじゃないかなかって勝手に思ってる。なんて言っちゃってる私も、この曲の主人公並みに思い込みが激しいかな(笑)。こんなに1音1音がキレイな曲、MAYBEのスピーカーで聴きたかったな。

 

 

 

ロバータ・フラックver.

 

ロリ・リーバーマンver.(オリジナル)

 

Killing Me Softly with His Song

/ Roberta Flack


Strumming my pain with his fingers

その指で私の痛みをつま弾く

Singing my life with his words

その言葉で私の人生を語る

Killing me softly with his song

その歌でやさしく私を殺す

Killing me softly with his song

その歌でやさしく私を殺す

Telling my whole life with his words

その言葉で私の人生のすべてを暴く

Killing me softly with his song

その歌でやさしく私を殺す

 

 

I heard he sang a good song

彼は良い歌を歌うと聞いた

I heard he had a style

独特のスタイルがあると聞いた

And so I came to see him

だから見に来てみたの

To listen for a while

少し聴いてみようと思って

And there he was this young boy

そうしたら彼は若い男の子で

A stranger to my eyes

知らない人だと思った(それなのに)

 

Strumming my pain with his fingers

その指で私の痛みをつま弾く

Singing my life with his words

その言葉で私の人生を語る

Killing me softly with his song

その歌でやさしく私を殺す

Killing me softly with his song

その歌でやさしく私を殺す

Telling my whole life with his words

その言葉で私の人生のすべてを暴く

Killing me softly with his song

その歌でやさしく私を殺す

 

I felt all flushed with fever

熱で全身が熱くなった

Embarrassed by the crowd

大勢の人の前で恥ずかしくて

I felt he found my letters

彼は私の手紙を見つけたのかと思った

And read each one out loud

一枚一枚声に出して読み上げたのかと

I prayed that he would finish

彼がやめてくれることを祈ったわ

But he just kept right on

でも彼はただ続けたの

 

Strumming my pain with his fingers

その指で私の痛みをつま弾く

Singing my life with his words

その言葉で私の人生を語る

Killing me softly with his song

その歌でやさしく私を殺す

Killing me softly with his song

その歌でやさしく私を殺す

Telling my whole life with his words

その言葉で私の人生のすべてを暴く

Killing me softly with his song

その歌でやさしく私を殺す

 

He sang as if he knew me

彼は私を知っているかのように歌った

In all my dark despair

私の暗い絶望を

And then he looked right through me

でも彼の視線は私を通り過ぎて

As if I wasn't there

私なんて存在しないかのようだった

And he just kept on singing

そして彼は歌い続けた

Singing clear and strong

はっきりと力強く

 

Strumming my pain with his fingers

その指で私の痛みをつま弾く

Singing my life with his words

その言葉で私の人生を語る

Killing me softly with his song

その歌でやさしく私を殺す

Killing me softly with his song

その歌でやさしく私を殺す

Telling my whole life with his words

その言葉で私の人生のすべてを暴く

Killing me softly with his song

その歌でやさしく私を殺す

 

 

 

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