Pick Me Up, I'll Dance / Melba Moore

ピック・ミー・アップ・アイル・ダンス / メルバ・ムーア


 こんにちは、Ellieです。2020年8月9日。札幌のソウルバーMAYBEの充さんの11回目の月命日です。あとひと月で一周忌なのですね。早いなぁ。

 

 今回は Melba Moore(メルバ・ムーア)の、 Pick Me UP, I’ll Dance(ピック・ミー・アップ・アイル・ダンス) です。月1ペースという超スローペースでの更新なのに既にメルバの曲は3曲目。もうお分かりかと思いますが私エリーはメルバびいきです。彼女の、甘すぎず渋すぎず、よく通る声が大好きです。今後もメルバの曲は頻出する予定ですのでどうぞお付き合いください。

 

 私にとってこの曲は、このサイトで一番最初に訳した Standing Right Here(スタンディング・ライト・ヒア)の対の曲です。と言うのも、充さんが対でかけてくれた想い出の2曲なのです。

 

 いつものように札幌の夜をMAYBEで過ごし、私も充さんも一緒にいたみんなも、お酒が回って良い気持ちになっていた時間のひとコマでした。

 

エリー:充さん、メルバの"Pick Me Up, I’ll Dance"かけてください。

 

充さん:いいねえ。ちょっと待ってろよ。その前に一曲かけよう。 メルバの"Standing Right Here"って曲なんだよ。「ここで待ってる」から「抱き上げて」って、良いだろ?

 

 そう言ってニヤリと得意気に笑った充さんに、「キャー!素敵ーーーっ!」と酔っ払って抑制のきかない黄色い声で応えたのを覚えています。

 

 ねえ、充さん。どの曲も素敵な想い出ばかりで、嬉しいけど苦しいよ。このレコードも私にくれるって言ってたくせにいなくなっちゃうなんてさ。嘘つき。(でも大好き。)

 

 

 

Pick Me Up, I'll Dance / Melba Moore (1978)


Just pick me up, I'll dance

さあ抱き上げて、踊るから

Dance to the music, dance

音楽に身をまかせて踊るから

Just pick me up, I'll dance

さあ抱き上げて、踊るから

Oh, I'll dance to the music, dance

音楽に身を身をまかせて踊るから

 

“just”は「まさに、ちょうど、ただ、ほんの」など様々な意味で使われる単語です。

ここでは「ただ」が転じて「とにかく」や「何でもいいから」という意味で使われていて、

直訳は「何でもいいからただ私を抱き上げてよ」という感じになります。

訳詞では「さあ」に「何でもいいからただ」的な有無を言わさぬ強い意思を込めました。

 

“Pick me up”は動詞が最初に来る形、すなわち「命令形」です

日本の英文法用語では「命令形」と呼ばれていますが、

個人的には「指示」の方が適切じゃないかなぁと思っています。

同じ「命令形」でも“Please”を付ければ「お願い」になるので、

「命令」はちょっと言葉が強すぎるかなと。

 

“I’ll = I will”

“will”は助動詞なのでこの後ろに来る動詞はすべて原形です。

“will”は未来を表す表現なので、

「(抱き上げてくれたらこれから)踊るから」となります。

 

 

Everybody is dancing

みんな踊ってる

「人+be動詞+動詞の原形ing」は進行形

まさにその時起きていることを表します。

このbe動詞が現在形(am/are/is)なら

「今現在起きていること=現在進行形」

過去形(was/were)なら

「過去のある時点で起きていたこと=過去進行形」

未来(will be/ be going to be)なら

「未来のある時点で起きている予定のこと=未来進行形」

Get out on the floor

さあフロアに出て

Everybody is prancing

みんな楽しそうに跳ねてる

(現在進行形)

They're hollering for more

もっと欲しいと叫んでる

(現在進行形)

And I'd like to party

私はパーティーがしたい

I'd like to get down

楽しみたいの

 “I’d = I would”

「人+would like to+動詞原形」で「〇〇(動詞)がしたい」

I like to groove, I like to move, and I'm ready now

グルーヴするのが好き、動くのが好き、いつでもいけるわ

「人+like to+動詞原形」は「〇〇(動詞)することが好き」

 

Just pick me up, I'll dance

さあ抱き上げて、踊るから

Dance to the music, dance

音楽に身をまかせて踊るから

Just pick me up, I'll dance

さあ抱き上げて、踊るから

Oh, I'll dance to the music, dance

音楽に身を身をまかせて踊るから

 

And the music starts playing

そして音楽が流れ始める

Though we feel so alone

とても孤独に感じるけど

There's no need for sighing

ため息をつく必要はないの

Than staying at home

家にいる必要もない

“than”には色々な意味がありますが、

ここでは「〇〇よりも、〇〇以上に」という意味で使われています。

通常は比較級(形容詞または副詞+er/more)と一緒に使われますが

ここでは比較級は使っていません。

しかし”no need”が”sighing”と”staying at home”の両方にかかっていることで

この2つを比較する形を取っています。

そのためこの2ラインは直訳すると

「ため息をつくことは家にいる以上に必要ないこと」となります。

Just moving my body to the beat of the band

バンドのビートにまかせて体を動かして

There's no need to fear

怖がることなんてない

I'm glad I'm here, so take my hand

ここにいられるのが嬉しいの、さあ私の手を取って

 

Just pick me up, I'll dance

さあ抱き上げて、踊るから

Dance to the music, dance

音楽に身をまかせて踊るから

Just pick me up, I'll dance

さあ抱き上げて、踊るから

Oh, I'll dance to the music, dance

音楽に身を身をまかせて踊るから

 

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